喉がつまって息ができない‼ 過換気症候群で倒れたお話
人間は、一人では生きていけません。 どんなに『自分は孤独な人間だ』と思うような状況であっても『人との関わり』を必ず持って日々過ごしています。
毎日口にする食材も、顔も知らない誰かが作ってくださり私達のもとへ届いています。 着る物だってそうですし、自分とご縁があって届いた全てのモノが『どなたかの手(愛)』が関わっているのですね。
私達は絶対に『ひとりぼっち』ということはあり得ないのですが、逆にいうと『生きてる限り、必ず人間関係というものが付きまとう』とも言えます。
私はこれで苦しみ、心身を壊してしまいました。。そのお話をしたいと思います。

私は、幼いころから『感受性が人一倍強い子供』でした。
父の趣味で、『渓流釣りや海釣り』に出かけることがよくあったのですが、その釣って網に入っているお魚を、父がよそ見をしている隙に一匹ずつ川や海に逃がしている(釣った魚は川や海の水の中の網に入れていた)ような子供でした。

一度に全部逃がすとバレてしまうので、少しづつ逃がすのです。それでも全部逃がすと怒られるので、家に持っていくお魚もいます。
そのお魚が死んでしまうのを、車の中で見ながら大泣きするのが毎度のことでした。毎回そうなるので、そのうち父は大好きな釣りに行かなくなってしまいました(-_-;)
多分幼い頃から『小児喘息』で呼吸困難を嫌と言うほど味わったせいで、命というものに敏感になったのだと思います。
野に咲く花や虫、魚などは自然界に生きている時が一番輝き元気です。でも、人間がとってしまうと一瞬のうちに姿が変わってしまいます。その事が、胸が潰されるくらい苦しかったのです。
なので、無意識にご飯=他の命を食べてしまうと感じ、食も細く保育園で『一体お家では何を食べているのでしょう?給食を全然食べないのです💦』と先生に言われるような子供でした。。
この傾向は大人に成長しても性格のベースになっていて『先に他者の気持ちを感じてしまう』癖がありました。
いつも自分の本心は後回しになって心に蓋をするようになっていきました。
そして、長年この様な生き方をしてしまった為、二十歳を過ぎた頃《過換気症候群》の大きな発作を起こしてしまったのです。
それは前触れもなく、突然起きました。

ある朝のこと。
起きて、会社に行く用意をしていた時に突然息が苦しくなり、身体が痺れ始めました。
まず手の指が硬直して(グーする形になる)次に足が痺れ、最後は腹筋や背筋など体中の筋肉が硬直して倒れてしまったのです。
『死んでしまう‼』という恐怖の中、近くにいた母に助けを求め救急車で運ばれる事態に。。
この様な事が度々ありましたが、なかなか『他者』と『自分』の境界線をつけることが難しく、自分の心はどこか空虚な感じがしていました。
そして、過度に人の期待に応えようと無理をしてしまう、心の弱さとも優しさとも言える状態が続いたのです。
病院では【身体表現性障害】という病名がつきました。
ちなみに過換気症候群と過呼吸症候群とは症状は似ていますが”発症原因”に違いがあります。
過換気症候群・・・・主に精神的なストレスや緊張が原因で発症
過呼吸症候群・・・・激しいスポーツなどが原因で発症
と言われています。 症状はよく似ていますが原因(精神的要因と肉体的要因)に違いがあるのですね。
人間関係の辛い体験をする意味ってあるの?心の【三毒】とは

少しお話が変わりますが、日々の生活の中で〖深く心を打たれる〗ような人物と巡り合う事が時々あります。 そのような人をしっかり観察していると、概して乗り越えなくてはならない厳しい『壁』を自覚している方が多いのです。
その大きな壁とは、《煩悩ぼんのう》と言われるもので、人間の弱さや愚かさを指しています。
私たちは気がつくと
【楽していい思いがしたい】とか
【嫌いな人と仕事をしたくない】
【学歴やお金が欲しい】
【あの人が羨ましい】
【人と比べ負けたくない、又は自分を卑下してしまう】
など様々な葛藤や欲望を抱えがちです。
どれも心が重くなってしまう要因ですね。。
その中でも特によろしくない3拍子(三毒)がありまして、それは『悪い欲望』『怒る事』『妬み(嫉妬)』だそうです(*T^T)ニンゲンダモノ アリマスヨ。
この三毒のことを〖貪瞋痴とんじんち〗と仏教では言います。
・貪=むさぼりの心、貪欲(どんよく)
・瞋=怒ること、腹を立てること
・痴=真理を知らず愚かなこと
自分を醜くする恐ろしい《煩悩》。
人生に苦手な人間関係や問題が出てくるのは、少しでも(煩悩を)軽く清らかな心に向上するために、きっと天から試されているのですね。 。(>_<)まさに修行⁉
※補足ですが、欲望と言っても全ての欲望を指しているのではありません。そもそも『欲』がなかったら生きていけませんからね!ここで言う欲望とは『悪い欲望』のことです。簡単に言うと『自分さえ良ければよい』というようなエゴイストな感情からくる欲望を指します。 自分以外の生き物や人間を幸せにしたい(自分もね♡)と願う欲(愛)はハッピーな波動が満ちていて天のお助けがあるものなのですよ♡
つまり、自分自身で自分の本当の姿や状態を知るのはとても難しい事なのです。どうしても、自分の都合の良い解釈でとらえたり、嫌な事からは無意識に逃げたりしてしまいますから💦
ですが、成長のために引き寄せるのか?自分以外の全ての人が『自分の鑑(かがみ)』となって気付かせ、磨いて(悩ませて)くれるのです。鏡がないと自分の姿を見ることができないように、 苦手なタイプの人と向き合わなくてはならない時・・・恐らくそこには『自分に足りない学び』があります。
『自分は悪くないのに!』と思うような時ですら学びがあるようです。
それは『相手の苦しみを知る事の大切さ』や『嫌いな相手を許すことが出来るか』という心の器の大きさをを試されていたりします。
そして、このように『嫌だなぁ』と思う出来事が起きるのは、人を通して自分の未熟さ(心から許すことができない、すぐ怒りの気持ちがこみ上げる、根に持って恨んでしまう…等々)を教えてくれている場合があるのですね。
※因みに自分を知る鏡は三つあって
1自分という鏡➡ 自分の欲目が入る不正確な鏡
2他人という鏡➡ 客観的な目ではあるが、やはり欲が絡んでころころ評価が変わる不確かな鏡
3仏様という鏡➡ 法鏡(ほうきょう)という嘘やごまかしのない本当(真実)の姿が映る鏡
・・・であると言われております。。
仏様の眼に映る姿が本当の姿なのですが、ここでは『人間関係=自分と他人』に焦点を当ててお話したいと思います。<(_ _)>

お話は戻りますが、嫌な事があった時に心に蓋をしたり、〖黙って我慢する〗というのは違うと思うのです。
自分がその物事をどのように捉えて、心を成長させていくのか? そういう観点から問題と向き合うと 解決の糸口が掴めるのではないか?と感じます。
我慢して心を固くして自分を追い詰めてしまうと、私が体験した【身体表現性障害】という心(脳の誤作動)の病を引き起こしたりもします。。
病は気からと申しますが、あまり自分の心に蓋をして我慢を強いていますと、心と脳が誤作動してしまうのです。
そして、過換気症候群はもとより様々な病を発症したり、何も詰まっていないのに【喉にビー玉が挟まっているような】息苦しい状態になったりもします。これは実際に鼻と喉の境目が少し腫れて呼吸困難になったり、飲み込むときにつっかえるような症状が出たりします(私がそうでした)。私は、加えて胸に力が入らなくなって麻痺したようになる症状が出ます(>_<)
これが、想像を絶するほど苦しいのです💦胸が動かないので息が十分に吸えません。。
これらが『脳の誤作動が作り出している』のだと言ったら驚くでしょうか?
心(脳)が常に緊張しているから『体の組織も固く緊張してしまう』状況を自ら作り出してしまうのです。
その時、薬の服用と並行して病院の先生から教わった事は『自分を受け入れること』でした。
『言いたいこと(本心)が言えない』『自分への価値観が低い』『人の目が気になる』『自分を幸せにするより先に、他者を優先してばかりいる』この様な傾向のある方は、一度ご自分を見つめ直してみると良いかもしれません♡
私も今では、本当の気持ちを表現することを自分に許して生活するうちに、いつとはなしに発作を起こすことがなくなりました。。 ご飯も美味しく、感謝して食べてます♡
病気になって分かる事なのですが、やさしい気持ちを持っていたとしても『他者を助けるには自分がまず健康で幸せでないとできない』という事。
他人の苦しみを見て『一緒に落ち込む』様ではダメなのです!
そして、最後本当に自分を救ってくれるのは『おのおの自分以外にいない』という事実を知ることから始まります。
辛い体験には大いなる教えがある事は事実ですが、自分を虐めて追い込むような学びの仕方はしない方がいいです。病気も気づきがあって無駄ではありませんが、あなたも私もこの世でたった一人しかいない大事な存在であることを忘れてはいけないのです。
心の奥底には強い心が輝いている✨

人間はその弱さ故に、乗り越えるべき様々な問題が人生に起きてしまうものです。
きっと成長のために、無意識の自分が『引き寄せて』しまうのかも知れませんね。。
人生に苦難が多い人は、傍から見ると『気の毒だな』とか『あんな風になるのは嫌だな』なんて思われているかも知れませんが、仕事で苦労したり、病気したり、家庭の問題など悩んでいる人は、その経験をしていない人よりも人生に対する理解が深まるので、心(魂)が大きく成長していきます。決して損などしていませんよ‼
苦しみを通じて『本当の自分』と『人の痛み』が両方理解できるようになったからです。
苦しい体験をくぐり抜けた人は、辛い人の痛みや苦しみを理解できるようになるので、『嫉妬』『欲張り』『怒り』といった本能むき出しの生き方が、どんなに人を傷つけ自分を下げてしまう行為なのかを深く理解できるようになるのではないでしょうか。
その辛い体験が底力になり、困ったとき必ずあなた様を助けてくれると思います。
ただ、自分ではどうにもならない問題については〖時間が解決する〗ことも多いので、大変な状況の真っ只中の時は深刻に思い詰めないよう、ゆったりとした時間を確保することも大事なことです。
そうしていつか乗り越えた時には、その経験が誰かを助ける優しさになる事でしょう💕
自分のことも、人(生き物)も大切にする人ってとても素敵に見えませんか? 外見が美女美男子(イケメン)でなくても、心が惹かれてこちらも優しい気持ちになりますよね♡
でも、その素敵な人間性を作る基礎に【たくさんの苦労と苦難】がある(あった)ことも知っておくと、より相手を深く理解出来るようになるのではないでしょうか♡
自分を大切に扱い、相手の事も理解しようとする心を持ったとき、初めて本当の幸せを掴むことが出来るのですね。
一方通行はあり得ませんよ♡
『あなたも私も幸せ(*^^*)』これが大切。
そして、今あなた様が何かに悩んでいたとしても、その胸の奥底には『人知れず輝く✨心の宝(体験をしたきた事)✨がある』ことに気づき、乗り越えてきたご自分を褒めてあげてくださいね♡
一歩一歩、自分と他者への理解が深まると、きっと幸せな人生が開けてくると思います(*’▽’)💕
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