インフルエンザに麻黄湯って使われるの?
冬に大流行する『インフルエンザ』(>ω<。)
現在、「タミフル・イナビル・リレンザ」などの抗ウイルス薬を病院で処方される事が多くなりました。
二年前、私も『B型インフルエンザ』に感染して『タミフル』を服用しました。
抗生物質には抵抗がありましたが、命が危なくなるほどの重症ぶりだったので処方して頂きました。
幸い、この時はとても良く効いて助かりましたが、抗ウイルス薬というものは、耐性の問題もあり乱用できません。
抗ウイルス薬は、インフルエンザ発症後48時間以内なら投与の効果は大きいが、それ以降では効果は落ち、耐性が起きやすいと言われています。
基本的に通常のインフルエンザは自然に治癒できると言われ、抗ウイルス薬をなるべく使わずに自分の抵抗力で治す方が良いのでは?と最近は言われています。そこで見直されているのが漢方の『麻黄湯まおうとう』です。
福岡大病院の鍋島茂樹先生・総合診療部長さん達の研究結果によると、インフルエンザの治療に漢方製剤の「麻黄湯(まおうとう)」を使うと、抗ウイルス薬のタミフルと同じ程度の症状軽減効果があるという報告をしたそうです。
なお、新型インフルエンザへの効果は未確認ですが、タミフルの効かない耐性ウイルスも増える中『麻黄湯』はこれから注目を浴びそうです。
麻黄湯(まおうとう)ってどんな漢方薬?
※漢方薬をご使用になる際には必ず薬剤師さんやお医者様に診て頂いてからにしましょう(*^.^*)
病院で処方してもらった《麻黄湯》が飲み終わる頃に風邪も回復してきました。
そして、急な風邪や初期の症状に対応するために《ツムラの麻黄湯・8包入》を購入しました♡
我が家は全員『麻黄湯』が体に合っているので少し多目に備蓄しています。
一般的な風邪にも『初期のインフルエンザ』にも病院で処方される『麻黄湯』についてのお話をしていきます♡
麻黄湯は漢方薬で、麻黄・桂枝・杏仁・甘草の4種類の生薬を組み合わせたお薬です。
どんな症状の時に使うかと言うと「ゾクゾクする悪寒とやや発熱があり、汗はあまりかいておらず体の節々が痛む」といった風邪の初期に効果があるとされています。
比較的体力のある人に向いていて、体の弱い方やお年寄り、かなり風邪をこじらせてしまい汗も沢山かいている状態のとき、重篤な病気のときには使用できないようです。
※麻黄湯の用法用量
大人は1回1包、1日3回、1日で7.5g(ツムラの医療用の場合、私はこれを処方してもらっています。)です。
空腹時がベストですが、風邪かな、と思ったその時は空腹を待たずに急いで服用するほうが良いそうです。
※麻黄湯の副作用
麻黄湯の副作用として、悪心(胸がムカムカする)・動悸などを聞くこともありますが、それ以外はほとんどありません。ただ、強めのお薬りなので『長期の服用』は厳禁です。
※「麻黄湯」は、葛根湯の強いバージョンです。最近はインフルエンザに麻黄湯をよく使うようになりましたが、強い薬なので長期服用は厳禁で、医師の診断なしに使うことはあまりよくありません。
葛根湯(かっこんとう)と麻黄湯の違いとは?
『風邪をひいたら葛根湯』と言われるくらいとってもポピュラーで有名な漢方薬です。
葛根湯は、守備範囲がとても広くて比較的体力のある人に向く『麻黄湯』とお年寄りや体力の弱い人向けの『桂枝湯』の両方の成分が入っています。
詳しく自分の状態が分からない時に使える、一番平均的な風邪の漢方薬と言えるのではないかと思います。(※でも、お薬ですから必ず薬剤師さんやお医者様に診ていただき処方してもらうのが良いですね)
葛根湯は、膀胱経という首の後ろを通る経絡に集中して作用します。なので風邪のウイルスが入ったシグナルとして後頸部の寒気(悪寒)や肩こりを感じたら葛根湯が効くと言われています。
但し、3日以上連続して服用することは控えましょう。基本的に温かくして、汗をしっかりかく事がたいせです。
汗をかいて寒気が治まったら葛根湯を飲むのをやめた方が良いのです。葛根湯は発汗作用があるので、長く飲み過ぎると身体の中の水分を消耗して、風邪を悪化させてしまうことがあるからです。
葛根湯は幅広い風邪の症状に使えて、麻黄湯より効き目が穏やかな漢方薬と言えそうです。
風邪に使われる漢方薬の種類
◇麻黄湯(まおうとう)
比較的体力があり体格もしっかりした人の寒気・発熱・関節痛・などを伴う初期の風邪に用いられます。
麻黄や桂枝などによる発汗作用で、体の熱を取っていきます。インフルエンザの時に使う薬としても有名です!
◇葛根湯(かっこんとう)
体力的には普通の人に向き、体を温めながら寒気や肩凝りを解消してくれます。
インフルエンザにも有効とされる麻黄湯よりも穏やかな薬で、頭痛や肩凝りの改善にも用いられます。
応用範囲の広い漢方薬として大変有名なお薬です。
◇桂枝湯(けいしとう)
体が弱く、胃腸が弱いといった疲れやすい体質の人や、体力の衰えた高齢者にも向きます。
風邪の初期用の漢方薬で、生姜(しょうきょう)や芍薬(しゃくやく)など、血行を良くして体を温める成分が入っており、滋養強壮・寒気や痛みを改善し体力をつけて回復を促してくれます。
◆その他、乾いた咳の治療に使う『麦門冬湯ばくもんどうとう』、胃腸が弱く風邪が長引く人に向いている『参蘇飲じんそいん』、風邪で低下した肺を温め咳を止める作用のある『小青竜湯しょうせいりゅうとう』
『桔梗湯(キキョウトウ)』は喉の痛みに効き、風邪による吐き気や食欲不振、腹痛や下痢に用いられる『柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)』など沢山の種類があります。
!Σ( ̄□ ̄;)抗生物質を服用するときの注意
風邪のごく初期の時には『麻黄湯』が良く効くと言われています。
しかし、
『時間が経ってしまって高熱が出た』
『頭痛がしてきた』
『周りでインフルエンザが流行っている』
こんなときは病院を受診して、タミフル又はリレンザを処方してもらった方が良いかもしれません。
ごく初期なら本当に漢方薬は良く効きますが、いずれも必ずお医者様に相談して処方して頂くのが基本です。
「風邪」は基本的に自分の免疫(自然治癒力)で治していくものです。
5年前に私が重症化した経験から、ウイルス性の風邪に抗生剤が場合によっては効かないどころか、健康を維持するために重要な細菌を殺してしまうという怖い面があることを知りました((( ;゚Д゚)))
不適切な抗生剤の投与はウイルス性の風邪を長引かせるばかりか他の病気を引き起こしてしまうこともあるそうです、、本当に恐ろしい事です(>ω<。)
実際、抗生物質を必要とする風邪は10%と言われ、風邪の80%以上を占めるウイルス感染症は、細菌感染症も含めて適切な漢方治療を行えば、健康な人ならばほとんどの場合は自己治癒力で治るのだそうです。抗生剤の乱用は決して良いものではありません!
もちろん必要な場合もありますが、感染症に対しての意識を少し変えてみる必要もあると思います。
東洋医学では(衛気)がしっかりしていれば病は入ってこないと考えられています。
腸管や気道の粘膜は身体の外部からの異物の侵入を防ぐ最前線の防波堤なので、そこの【粘膜の状態が良い状態であれば、病にかかりにくい】ということのようです。
お腹の調子ってとても大事なのですね💕
冬はよく体を温め(科学的にも39度ではウイルス感染時に免疫力を発揮するキラーT細胞の威力は増強します)自然治癒力を高めて風邪や感染症から体を防衛するのが大切です。
風邪の時は、闇雲にお薬を飲むのではなく、自分の体に合ったお薬を慎重に選んで(お医者様に処方してもらって)早目に治していきましょう(●^o^●)
ミホの壮絶‼風邪薬(゚Д゚;)体験談
5年前、大風邪をひいて掛かりつけの内科を受診した時のお話です。
先生『今日はどうなさいました?』
私『いつもの喉が痛い風邪みたいなんです💦』
先生『じゃ、いつもの抗生物質を出しておきますね。それから鼻と喉の消毒をしておきますよ』
と言って、いつもの治療をしてくださいました。。 でも、この時に限って全く風邪の症状が収まらず薬が効きかなかったのです。
風邪は年に1、2回。抗生物質も三日、四日飲むだけで毎回治りました。
それがこの時はどうしたことか風邪の症状が改善せず、5日ごとに病院に通ってその度に『抗生物質』の種類を変え処方してもらったのですが。。
気がつけば、1ヶ月以上風邪が治らず体調がどんどん悪化していったのです!
当時42㎏あった体重がわずか1ヶ月で7キロも落ちてしまい、体力も無くなって寝たきりになってしまいました。
私は152㎝で大変小柄です。
それでもさすがに35㎏を割りそうになったときは腰骨があたり寝ていても痩せすぎて痛くてしょうがありませんでした。
ついに意を決して先生に
私『先生、私7㎏も痩せてしまったんです。胸の筋肉や、呼吸する筋肉が落ちてお味噌汁をすする力もなくなってしまい、呼吸がしずらく苦しいです・・・。』と訴えました。
すると先生は、
『抗生物質で風邪が治るわけじゃないんです!自分の自然治癒力がないと治らないのよ!』と衝撃的な発言を私にしたのでした!Σ( ̄□ ̄;)
本当にこの発言に驚いてしまいました。結局、大学病院に行ってカメラを飲んで検査する羽目に。。
薬の飲みすぎで胃腸を壊し『逆流性食道炎』を発症してしまいました。。気管と食道の境目あたりが腫れてしまった為に『呼吸困難と食べ物、飲み物が飲み込めない』状態になったのです。
背中も痛かったです。
抗生物質(風邪薬)って1ヶ月も飲んじゃいけないのです⚠
大学病院の先生もその処方の仕方に驚いていました。
それから風邪の症状が収まるまで、5ヶ月‼
でもそれよりも苦しかったのは、横隔膜や呼吸筋が衰えその後4年近く呼吸困難に苦しめられた事です。
いちばん酷い時は5m続けて歩くことが困難になり、丸2年間深呼吸することが出来ませんでした。
ずっとずっとタンスの下敷きになってるような苦しさが続き、夜中に呼吸困難で救急に運ばれた事も2度ほどあり家族にも大変心配をかける事態に。。
風邪は治っても、体が極端に衰弱して呼吸困難が治らなかったのです。
小さいときから重い喘息持ちを経験していましたが、それよりも苦しかった経験でした。なんせ薬がないので大学病院でも治すことが出来ず、とにかく自然に治るまでひたすら何年も耐え続けたわけです💦
睡眠中は脱力するので、呼吸がさらに浅くなり殆ど息が吸えなくなって窒息状態になっていたのですね(>ω<。)なので、 寝るときは横にならずに、壁にもたれ掛かって腰にクッションを入れて30分ごとの細切れ睡眠を(息が苦しくなると目が覚めるので)日に何度もとりました。
苦しい年月を乗り越えて今、軽いランニングが出来るほど回復し、深呼吸が出来る喜びに毎日感謝しています❣❣
結局、自然治癒力でここまで来たのですが、この経験から『薬の怖さ』を心底味わい、特に抗生物質は余程のことがない限り飲みません。。
一昨年インフルエンザが重症化してしまい、仕方なくタミフルを飲みましたが、実に4年ぶりの服薬でした。そして、この時は運良く問題は起きず良かったです。もちろん病院も変えました(*”ω”*)
今回この様なお話をしたのは、『抗生物質やお薬』は注意して飲まないと時に大変な事態になる事もあると言うことをお知らせしたかったからです。
たとえ『漢方薬』であっても副作用はあります。
『前は大丈夫だったのだけど、今は合わない』という事もあるのです。
今のところ、『麻黄湯』は私には合ってるようです。
ちなみに今の体重は少し増えて『37㎏』♡
3キロあるとないとでは体力が全然違い、体に力が入ります!
それでもまだ痩せていますが、とっても元気に生活していますヾ(@⌒ー⌒@)ノ
もっと運動と食事に気を付けて、あと2キロ筋肉をつけて体力を上げていきたいです。
薬のアクシデントからたくさんの学びを得た数年間でした。
【風邪薬】は甘く見ないで慎重に服用しましょう <(_ _*)>
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