茅の輪(ちのわ)ってなぁに?
毎年6月~7月にかけてと、12月の年末に神社で行われる茅の輪くぐりについてお話をしたいと思います♪
この時期、神社を訪ねてみると大きな丸い輪(茅の輪と言います)が本殿の手前に置かれているのを見かけると思います😃
この『茅の輪』は、正月から6月までの半年間の罪穢れを祓う為と、年末には一年間の罪穢を祓う為に置かれています。
昔からある神事で、それをくぐることにより『疫病や罪穢が祓われる』といわれます。
茅の輪くぐりはお祓いと、無事に一年を過ごせるよう無病息災を願うものなのですね🌺
茅の輪くぐりの由来は日本神話から
出雲の国にいた村の8人娘を、毎年次々と食べてしまう恐ろしいヤマタノオロチ。
ある時、老夫婦の最後の娘を食べられそうになった所へスサノオノミコトが立ち寄ります。
スサノオノミコトは『この姫👸(奇稲田姫)を私の妻としてくれるなら退治してやろう』と持ち掛けました。老夫婦は『娘の命が助かるのなら…』と承諾します。
スサノオノミコトは姫👸を爪櫛に姿を変えて自分の髪にさし、ヤマタノオロチの退治に向かいます。そして、とてつもない強いお酒🍶を老夫婦に作らせ、垣根の八つの門に置くように指示します。
地響きを立てながらやって来たヤマタノオロチは、一気にその強い酒を飲み干し大いびきをかいて寝てしまいます。
そのすきにスサノオノミコトは見事、ヤマタノオロチを切り刻み退治したのでした❣❣
スサノオノミコトとクシナダヒメは大変仲睦まじい夫婦となり幸せに暮らします♥👰
ある時、凶悪なヤマタノオロチを倒したスサノオノミコトが、旅の途中で
一方、弟の巨旦将来
それから数年後、再び兄の蘇民将来のもとを訪ねたスサノオノミコトは「もし悪い病気が流行ることがあった時には、茅で輪を作り腰につければ病気にかからぬ」と教え立ち去ります。
とうとう疫病が流行した時、弟の巨旦将来の家族は病に倒れてしまいましたが、蘇民将来とその家族は茅の輪で助かったというのです。
◆詳しくは、奈良良時代に編集された備後の国風土記
茅の輪をくぐる意味とくぐり方の作法
6月の大祓のことを、夏越の祓
12月の大祓のことを、年越の祓
普通に生活していても、知らず知らずのうちに罪を犯してしまったり、病気に見舞われたりするものです。
茅の輪くぐりは、罪穢れ(けがれ)を祓い、無病息災を祈願するもの。心身を清めて清々しく毎日を送るためにとっても神聖な行事なのです。
今は大きな輪の中をくぐりますが、昔は腰に付けるというものでした。
江戸時代に入ると、大きな茅の輪をくぐって罪や災いと取り除くという今のスタイルへと変化します。
茅の輪をくぐっているときは神拝詞(となえことば)を言いながらくぐります。
各神社によって違うと思いますが一般的に
✨夏の大祓の時は
『水無月の 夏越しの祓する人は 千歳のいのち 延ぶというなり』
みなづきの なごしのはらえするひとは ちとせのいのちのぶというなり
✨年越しの大祓の時は
『祓へ給ひ清め給へ 守り給ひ幸へ給へ』
神拝詞(となえことば)を唱えながら、茅の輪をくぐっていきます。
✨一週目は左回りに(上図の①)
✨二週目は右回り(上図の②)
✨三週目はもう一度左回り(上図の③)
そして、お参りする神殿の前(上図の④)に進みます。
茅の輪は、引き抜いたり持ち帰ったりしてはダメです。茅の輪にはくぐる多くの人の罪穢れを吸って付いています。
ですから、それを持ち帰ったりするなんて自分はおろか人の分の病や罪を持ち帰るのと同じ!Σ( ̄□ ̄;)
謙虚に静かにくぐりましょう。
私は神社にあるものは、許可なく小石一つ葉っぱ一枚持ち帰らないよう、教わりました。もちろんゴミもちゃんと持ち帰りましょうね♥♥♥
半年・一年の罪や穢れを祓ってくれる、ありがたい『茅の輪くぐり』 お参りすると、爽やかに過ごせそうです\(^o^)/♪
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